2013年7月31日水曜日

飽和脂肪酸 3

Braunwald著 Heart Disease(約2000ページある分厚い本です)の

Part 6 Preventive Cardiology

CHAPTER 48 - Nutrition and Cardiovascular Disease

をのーんびり読んでいます。




今日は、飽和脂肪酸(SFA)の続き。。。

「これらの結果(昨日の記事)は、

心臓血管疾患のリスク因子に関する多価不飽和脂肪酸(PUFAs)の好ましい効果と併せ、

- SFAや炭水化物(後述)の代わりにPUFAを摂取することは有益である
- SFAの代わりに炭水化物を摂取することはほとんど利益が無いか、或いは僅かに有害な可能性がある

ことが示唆されます。

炭水化物の効果のデータによれば、この後者に関しては、炭水化物の質や個人のインスリン抵抗性の程度に影響されることが示唆されています。

確かに、最近のコホートは、SFA摂取は、

- 高GI(高度に精製された)炭水化物に比し、冠動脈疾患のリスクを有意に低下
- 中等度GI炭水化物に比し、同様の冠動脈疾患リスク
- 低GI炭水化物に比し、冠動脈疾患リスクが高い傾向

を示しました。

SFAの代わりに MUFAsを摂取ことの、冠動脈疾患への影響には様々な報告があります(後述)。

このように、SFA摂取を制限しても、必ずしも冠動脈疾患の予防効果が得られるわけではありません。
PUFAを増加させたり、全体的な食事の質(後述)を改善させることも考慮しなければいけません。」


一概に、油もの(脂肪)は身体に良くない、甘いもの(炭水化物)は身体に良くない、という訳ではありません。

脂肪も炭水化物も、その”質”を考えることが重要です。

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