2013年7月21日日曜日

食物繊維


「食物繊維は、消化されにくい多糖類、デンプンやオリゴ糖、植物におけるリグニンから構成されています。

食物繊維は、心臓病・血管病の危険因子に対し好影響を与えていることが、臨床研究において示されています。

その危険因子とは、

- 中性脂肪
- LDLコレステロール
- 血糖値
- 血圧

などです。

例えば、高血圧患者が食物繊維をより多く摂取すると、収縮期血圧と拡張期血圧がそれぞれ6.0および4.2 mmHg低下します。残念ながら、長期的効果を確認した研究は施行されていません。

心筋梗塞の既往のある男性を対象に施されたDiet and Reinfarction Trialおいて、穀物繊維摂取を推奨しても、冠動脈疾患(心筋梗塞や狭心症)発症に有意な影響を及ぼしませんでしたが、フォローアップは、2年間と短い期間に限られていました。


これとは対照的に、長期的な前向きコホート研究において、穀物やシリアル、果物による繊維の摂取は、冠動脈疾患の発症率低下と関連し、穀物やシリアルによる繊維摂取は糖尿病発症の頻度低下と関連していました。

健康へ有害な作用を及ぼす精製炭水化物を穀物繊維に置き換えることで、リスクを低減できるかもしれません。」

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