「総脂肪の摂取によるエネルギー量が健康へ与える影響は限定的です。
一方で、総脂肪中のある種の特異的脂肪の摂取量を、他の脂肪または炭水化物の代わりに増量・減量することは、健康へ明らかな影響を及ぼします。
脂肪類の命名方法は、主に以下にように表現されてきました。
- 伝統的に幅広い化学物質の分類:不飽和度(例:多価不飽和、不飽和、飽和)
- 二重結合の種類による分類:(例:オメガ(n)-3、オメガ(n)-6 )
このようなグループ化は、各々の原料となる食事や、個々の脂肪酸の生物学的効果の違いを不明瞭にしてしまいます。それらは、以下の点で特異的な効果を有しているのです。
- 遺伝子転写
- 細胞膜の流動性
- 細胞膜の機能
- 生成代謝物
これらの生物学的特性の相違を解明することにより、臨床および公衆衛生において個々の脂肪酸の種類と量に焦点を当てる必要がでてきます。この章では、従来のグループだけでなく、個々の脂肪酸が有する効果にも注目していきます。」
0 件のコメント:
コメントを投稿