2013年7月23日火曜日

グリセミックインデックス(GI)とグリセミックロード(GL)

「グリセミックインデックス(GI)は、食後血糖インスリンホメオスタシスへの影響の経験的尺度です。
炭水化物摂取後の血糖値の経時的増加の程度をグルコースと比して(グルコース GI=100)算出したものです。

精製されていない高繊維食品は、低GIの傾向があります。

でんぷん、精製された低繊維食品は、高GIの傾向があります。

高GI食品には、

コーンフレーク(GI= 81)
ジャガイモ(GI= 78)
白パン(GI= 75)
白米(GI= 73)

などがあります。

低GI食品には、

牛乳(GI= 39)
りんご(GI= 36)
レンズ豆(GI=32)
ナッツ類(GI= 24)

などがあります。

炭水化物の質と摂取量の双方を考慮した指標としてグリセミックロード(GL)があり、これはGI× g/serving (1パック、1摂食分という意味)として計算されます。
炭水化物の含有量が異なっている食品を比較するときに、この区別は重要です。例えば、ジャガイモ・シリアル・穀物に対して、果物・非デンプンの野菜などがその関係に当たります。

スイカと白米は、同程度のGI(それぞれ76と73)ですが、スイカのGLは白米のそれに比しはるかに低い(4.5対29)のです。
高GI・高GLの食品に比べて、低GI・低GL食品は、血糖、中性脂肪およびLDL-コレステロール値、そして恐らく、炎症、内皮機能、および線維素溶解性を改善します。

 短期の研究では、低GIの食事は満腹感を助長するものの、体重や肥満への長期的な影響は認めませんでした。
GIとGLが平均的に高い食事は冠動脈疾患(心筋梗塞や狭心症)と糖尿病のリスク上昇と関連していることが、前向き研究で示されています。

長期間の研究において、GIとGLの心血管イベントに対する独立した影響は評価されていません。このことに関連する、未精製穀物と精製穀物の心臓血管病への効果はこの章ので後ほど議論の場があります。」

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