2013年7月25日木曜日

朝食と心臓病

多忙な現代人は朝食をスキップしてしまうことが多々あります。Circulationという心臓の専門雑誌に、朝食と冠動脈疾患(心筋梗塞や狭心症といった心臓病)との関連を調べた論文が発表されてたようです。まだ本文読んでおらずアブストラクトのみしか確認していません。
結論は、男性では、朝食は食べた方が冠動脈疾患のリスクが低下するとのこと。
無料でフルテキストを読めるみたいです。

Circulation.2013; 128: 337-343


背景
成人において、食事をスキップすることは、体重増加、高血圧、インスリン抵抗性、空腹時脂質濃度上昇と関連します。
しかしながら、食事内容にかかわらず、特定の食習慣が冠動脈疾患(心筋梗塞や狭心症)のリスクに影響するかどうかは分かっていません。本研究の目的は、食生活と冠動脈疾患のリスクを前向きに検討することです。

方法と結果
朝食を食べることを含む食習慣について、1992年に45歳から82歳のアメリカ人男性26,902人を評価しました。彼らは、Health Professionals Follow-up Study に参加しており、心血管系疾患や悪性腫瘍には罹患していませんでした。フォローアップの16年間に、1527もの冠動脈疾患発症が診断されました。 人口統計、食事、ライフスタイルで調整した冠動脈疾患、およびその他の冠動脈疾患の危険因子の相対リスクおよび95%信頼区間を推定するためにCox比例ハザードモデルを使用しました。朝食をスキップした男性は、スキップしなかった男性に比べて27%高い冠動脈疾患発症のリスクを有していました(95%信頼区間1.06〜1.53、相対リスク1.27)。夜遅くに食べない人に比し、夜遅くに食べる人は55%高い冠動脈疾患発症のリスクを有していました(95%信頼区間1.05〜2.29、相対リスク1.55)。これらの関連は、BMI(Body Mass Index)、高血圧、高コレステロール血症および糖尿病の影響を受けていました。食べる頻度(一日あたりの食べる回数)と冠動脈疾患の危険性との間には有意な関連は認められませんでした。

結論 
健康の専門家の男性のこのコホートでは、朝食を食べることは、冠動脈疾患のリスク低下と有意に関連していました。



個人的には、朝食食べて血糖が上がると、そのリバウンドで昼に空腹感が著しくなって、昼飯食べ過ぎて、夕方にまたリバウンドで空腹感が著しくなって・・・・と血糖上昇下降の悪循環に陥ると感じています(苦笑)。故に、朝食は食べても血糖をあまり上げない食事を少量とか、非炭水化物にしたらよいのかなと、あくまで個人的な印象。

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