「
- 肉類
- 乳製品
- 熱帯のオイル(例えば、パーム、ココナッツ)
は、飽和脂肪酸(SFA)の主要な原料です。
生態比較、LDLコレステロールへの効果、および動物実験の結果に基づくと、SFA摂取は冠動脈疾患(心筋梗塞や狭心症)発症のリスクを増大させることが予想されます。
例えば、炭水化物の代わりに同カロリーのSFAを摂取する場合、SFA摂取が1%E増えるたびにLDLコレステロールが1.24mg/dl 増加します。
しかし、SFA摂取が悪影響を及ぼすという話は、これまで言われてきた程、単純ではないことが示されてきています。
ラウリン酸(12:0)
ミリスチン酸(14:0)
パルミチン酸(16:0)
は炭水化物と比べてLDLコレステロールを上昇させます。
ステアリン酸(18:0)
は上昇させません。
さらに重要なことは、食事には様々な要素が混在しており、複数の経路を介して慢性疾患に影響を与えるため、任意の単一のリスクマーカーへの影響が病気の発生率に直接影響していると推定することはできません。
たとえば、上記ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸としては、炭水化物に比べLDLコレステロールを上昇させますが、一方で、中性脂肪を低下させ、HDLコレステロールと、アポリポタンパクA-I(apoAI)の値を上昇させます。
一価不飽和脂肪酸(MUFAs)や炭水化物の代わりに、SFAを摂取するとリポタンパク(a)は低下します。
複数の種類の脂質とリポタンパクが複雑に変化する状況では、総合的な脂質リスクマーカーとしての影響を考慮することがが最も重要かもしれません。
炭水化物の代わりに下記を摂取し、摂取量(%E)とTC / HDL-C比の相関を調べました。
ミリスチン酸、パルミチン酸:TC / HDL-C比は不変(-0.003; P = 0.83)(0.005; P = 0.43)
ステアリン酸:TC / HDL-C比は有意差がないながら減少(-0.013; P = 0.12)
ラウリン酸:TC / HDL-C比は有意に減少(-0.037; P<0.0001)
これらは、炭水化物に比べてSFAは、冠動脈疾患に対し僅かに予防効果があることを示唆しています。」
糖質よりも、脂質が動脈硬化に悪い、というイメージがありますが、むしろ、糖質のほうが悪い、、、、ということが示唆されるということですね。
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