2013年8月17日土曜日

トランス脂肪酸(TFA)

「トランス脂肪酸(TFA)

TFAはトランス型の二重結合を少なくとも1つ有する不飽和脂肪です。

焼き菓子、揚げ物食品、スナック菓子、家庭料理用ショートニングなど、水素が添加された油で作られた食品に含まれます。

反芻動物(例えば、ウシ、ヒツジ、ヤギ)の肉やミルクにも、腸内微生物によって少量のTFAが含まれています。
水素が添加されたTFAと比較して、反芻動物由来の低レベルのTFA(<0 .5="" span="">

 大量のTFA摂取は、脂質代謝に明らかに悪影響を及ぼし、以下のような変化を認めます。

- LDLコレステロール上昇
- 中性脂肪上昇
- リポタンパク(a)上昇
- HDLコレステロール 低下
- 総コレステロール / HDコレステロール(TC/HDL-C)比 上昇
- アポB/AI比 上昇

対照試験において、SFA、MUFAあるいはPUFAの代わりにTFAを1%E摂取することで、以下の変化を認めます。

- TC/HDL-C比:各々0.031、0.054、0.67 上昇
- アポB:各々3.5、10.0、10.9mg/L 上昇
- リポ蛋白(a):各々3.8, 1.4, 1.1 mg/L上昇
- アポA-I: 各々7.0, 5.3, 5.3mg/L 低下


対照試験、観察研究、動物実験の結果に基づくと、

TFAは、以下を助長する可能性があります。

- 炎症
- 内皮機能不全
- インスリン抵抗性
- 内臓脂肪
- 不整脈

 これらの脂質以外への影響についてのエビデンスの強さにばらつきはありますが、関与する経路は、脂肪細胞の機能不全とインスリン抵抗性に及ぼす影響の範疇であることが示唆されています。

前向きコホートでは、

少量のTFA摂取(例えば、2%E)が、冠動脈疾患と突然死のリスク上昇と関連していました。

 数多くのTFAが存在し、由来となる食事や生物学や生理学的効果が様々です。 18 - 炭素TFA、特にトランス18:2異性体が最も悪影響が強いことが示唆されています。」

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