2013年8月16日金曜日

エイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)

「エイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)

比較対照試験は、以下において、海産物由来ののn-3 PUFAの明確な効果を実証しています。

- 心拍数
- 血圧
- 中性脂肪レベル
- 心室拡張能と効率性
- 炎症反応
- 内皮機能
- 自律神経機能
- 尿蛋白

 植込み型除細動器(ICD)患者における再発性心室性不整脈の予防に関する試験では明らかな有効性は示されていません。

 観察研究と臨床試験のメタ分析では、長鎖n-3系PUFAは、冠動脈疾患イベント(心筋梗塞や狭心症)、特に致命的イベント・不整脈死を減らすことが、一貫して示されています。
それは、犬と霊長類モデルの虚血誘発性心室細動の予防実験もデータとも一致してします。

5つの大規模ランダム化比較試験のうち4つで、魚や魚油の摂取が冠動脈疾患イベントの有意な減少を示しています。

無作為化試験のメタ分析では、魚油サプリメントは総死亡率を17%減少(RR, 0.83; 95% CI, 0.68 to 1.00; P = 0.046)させたました。これらの試験の対象は概ね高リスク患者であり、虚血性不整脈の低リスク患者においてはその総死亡率低減への有効性はより低いかもしれません。

冠動脈死予防の用量と効果の関係は非線形であるように見え、EPAとDHAの総量約250mg/ 日で十分な効果が得られ、それ以上は効果が減少します。

 観察研究では、以下のようなエンドポイントで有効性が示唆されています。

- 非致死的心筋梗塞
- 虚血性脳卒中
- 心房細動


しかし、介入試験では、これらの効果は確立されていません。

スタチンにより加療されている高コレステロール血症の日本人18645人を対象とした無作為化オープンラベル試験では、 EPA製剤の追加(1.8 g /日を4.6年間)することで、非致死的冠動脈イベントが19%減少(P = 0.01)しました。

ほとんどの研究は、EPAとDHAを合計摂取量を評価しています。

EPAとDHAの独立した効果に関してはデータが不十分です。」

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