多価不飽和脂肪酸
食餌のPUFAsは、
n-6 PUFA: - リノール酸(LA; 18:2 n-6); 植物油由来
n-3 PUFA: - αリノール酸(ALA; 18:3n-3) ; 植物由来(例 亜麻仁,キャノーラ,クルミ,大豆)
- エイコサペンタエン酸(EPA, 20:5n-3) ;魚介類由来
- ドコサヘキサエン酸 (DHA; 22:6n-3) ; 魚介類由来
LAとALAは、人体では生成することができない必須脂肪酸です。
EPAやDHAも人体では殆ど生成できませんので、魚介類摂食が主な供給源となります。
n-3系脂肪酸とn-6の比で表現されることがしばしばありますが、これらの食事に含有する脂肪の消費量の絶対値に比較して健康への影響の有用な測定基準とはなっていません。
リノール酸(LINOLEIC ACID; LA)
LAは、典型的には90%以上食物のPUFAにより摂取されます。
炭水化物と比較して、LAはは以下の作用があります。
- LDLコレステロール低下
- 中性脂肪低下
- HDLコレステロール上昇
- TC/HDLコレステロール 改善
他の冠動脈疾患リスクマーカーへの影響はあまり確立されていません。
いくつかの試験では、LAは、抗炎症作用やインスリン抵抗性改善作用を有していることが示唆されていますが、報告は様々です。
11のコホート研究の解析では、
SFAの代わりにPUFAを多く摂取すると、
➡ 冠動脈疾患発症のリスクが有意に低下します (5%E毎, RR = 0.87, 95% CI = 0.77 to 0.97).
炭水化物の代わりにPUFAを摂取すると、
➡ 冠動脈疾患リスクが低下します
炭水化物の代わりにPUFA或はLAを摂取すると(ランダム化試験のメタアナリシス)
➡ 観察研究の結果と同様、冠動脈疾患の減少させました。
炭水化物やMUFAsの代わりにPUFAを摂取することで冠動脈疾患発症のリスクを低下させるかどうかを調べた研究は施行されていません。
全体的に言えば、SFAまたは炭水化物の代わりに、PUFAまたはLAを摂取することで、冠動脈疾患リスクを低下します。
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