2013年9月22日日曜日

アルコール

習慣的な大量飲酒は、多くの国で、非虚血性拡張型心筋症の原因の三分の一にまで達します。

心室機能障害は、飲酒を中止しても、しばしば不可逆的であり、飲酒を継続すると高い死亡率につながります。

常習的飲酒とどんちゃん騒ぎは心房細動のリスクを高める可能性があり、

時に「ホリデーハート症候群」と呼ばれます。

非飲酒者に比し、

定期的な中等度の飲酒、男性2ドリンク/日まで、女性1ドリンク/日まで、

は冠動脈疾患と糖尿病の発生率低下と関連しています。

 これらの観察研究では、健康不良のために禁酒した元飲酒者が非飲酒者に含まれているため、過大評価されているかもしれません。

 それにもかかわらず、一貫してリスク低下が観察されることは、対照試験におけるアルコールのHDL-Cおよびインスリン抵抗性への好影響と、適度なアルコール摂取の僅かながらの心血管代謝への好影響によるものと思われます。

ドリンクの種類間(例えば、ワイン、ビール、お酒)での有意な相違は認められませんが、飲酒パターンは重要で、不規則な飲酒やどんちゃん騒ぎの飲酒よりも、定期的に適度な量を飲む人にお最大の利点が認められます。

アルコール関連の事故、殺人、自殺の頻度が、特に若い成人で高いため、アルコール使用は、総合的には人口の死亡率に悪影響を及ぼします。
したがって、心臓血管疾患リスクを軽減するための手段としてはお勧めできませんが、すでに飲酒している大人は、心血管リスクの観点から適度に継続することは悪くありません。

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